「星の王子さま」出版史

主要初版出版年

左欄に初出版年リストを表示する

hair line

 岩波書店がサンテックス生誕100年記念として、サンテックスが描いた原画に忠実な挿絵を搭載した「オリジナル版」を出版することがマスメディアに取り上げられて、「今まで見てきたものは何だったのだ?!」と話題をよんでいるようです。
 このホームページをご覧戴いていた方々には周知のこと(ニセモノとホンモノ?2系列の挿絵)なのですが、一般的にはまだ知られていなかったわけです。それどころか、「星の」王子さまという題名が原題に忠実なものではないということさえ、あまり知られてはいません。
 まだはっきりしないことが多くて、出版年表ページを作るのはずっと先にするつもりでした。「事情が判らない!」と言う人が多いようですので、欠落部分を含んだままですが、参考のために出版概略表をアップロードしておきます。

 初期の Le Petit Prince/The Little Prince 出版歴に関しては、名を知られたフランス文学研究者の間でさえ、ずいぶん誤ったことが信じられているようです。理由はふたつあります。まず第一に、ガリマール社が意図的に事実を隠蔽し、嘘を言い続けている事実です。そして第二に、事実を検証することなく、ガリマール社(特に同社グループの Bibliotheque de La Pleiade が発行している Œuvres completes ,1999年)を信じ切るという権威主義的な考え方から脱却できない人が多いことです。
 このサイトを訪れてくださる方々はご存じの通り、英語版もフランス語版も、Reynal & Hitchcock Inc.(New York) から1943年に発行されました。1944年になって、英語版が William Heinemann Ltd.(London) から発行されました。英国版は挿絵の色が異なります。入り日を眺める回数はいずれも44回です。
 1945年11月に、Édition Gallimard(Paris)がフランス語版を発行します。巷間信じられているように(そして、ガリマール社が主張し続けてきたように) 1946年ではありません *。入り日を眺める回数は44回です。版権取得も1945年と明記してあります。挿絵は、私が「ガリマール系」と呼んでいる、原図とは異なったものです。色に関しては英国版を踏襲または参考にしたようです。
*  「下衆の勘ぐり」と言われてしまいそうですが、これには莫大な金銭的利害が絡みます。すなわち、フランスにおける隣接権(出版権)の保護期間が一年間違ってきますから、その間にガリマール社が得る収益は半端なものではありません。書籍類の「発行年月日」についてはある範囲内の誤差は慣例化しておりますが、実際より過去にずらした記載は通常認められません(様々な「先取権」が絡むからです)。「法定納入1945年」という記載が、法的事実と合致するか否かが焦点となりましょう。
 「出版権の取得」は、それを出版しようがしまいが影響を受けませんから、「1945年」が嘘でない限り、それがスタートポイントになります。

 上記の Œuvres completes(1999) によれば、ガリマール社は1946年に(はじめて)2種類の Le Petit Prince を発行したように書いてありますが、私は1946年印刷の Le Petit Prince を見たことがありません。1947年版(版権取得1946年と記載)では、入り日を眺める回数は43回になってしまっています。初期と後期では、王子のマントの色が変化します。
 ニューヨークのハーコート・ブレイス社(何度も社名を変更)が1943年版権取得と記載していますが、同社が版権を取得したのは、レイナル・ヒチコック社を買い取った1948年であって、1943年ではありません。後年の版は、著作権の関係上、ガリマール版と同じ挿絵を採用します。

 蒐集品の整理が滞っており、更新が進みませんし、諸般の事情で蒐集を打ち切ろうと思っております。「サンテックスの研究家」を自称する人の中にはこのサイトを頼りになさっている方も見受けられますから、情報を多く提供するために、不確実なものも含めて更新を再開します。

 ページの背景色と同じ色(この枠内の背景色)の欄に記入してあるものは、私が初版本を持っているものです。サイト内の該当ページにリンクを張ってあります。

 ミスティローズ色(この枠内の背景色)の欄に記入してあるものは、私は初版本を持っていないが、他のコレクターが初版本を所持していることが確認されたもの。原則として、そのサイトにリンクを張ってあります。

 ライトシアン色(この枠内の背景色)の欄に記入してあるものは、私が初版本を入手しておらず、かつ、現物を所持しているコレクターも確認できていないもの(その出版年は、出版物の奥付・その他からの推定です)。「?」マーク付きは、「初版であろう」と思われるものの出版年です。いずれも不確実とご理解下さい。

 初版出版時期を増補するに当たり、出典を明記することにしました。リンクが張ってあるのは初版本の表紙イメージをアップロードしているサイトです。( )で囲ってあるものは、信頼性が低く、単なる参考と考えた方がよい情報です。
 出典は下記の略称で表してあります。

コレクター・記載サイト元
Renard:当サイトです。
Arbonés:Jaume Arbonès
Blanco:Julián Blanco
Fragomeni:Antonio Massimo Fragomeni
Pätel:Michael R. Pätel
Volz: Gerhard Volz

 

logo logo logo

 差し当たって 1998 年までの初版本情報。まだ工事中です。
 最近の Le Petit Prince 出版熱は凄まじく、爆発的に増加して、きりがありませんので、1999年以降特別なもの以外は除外する方針です。

 

各国出版略歴

年 月 日内 容出 典
1940.12.31サンテックスアメリカに亡命。ニューヨーク着。
1943.04.06
英語版初版
Reynal & Hitchcock Inc.(New York), The Little Prince 出版。
「入り陽を眺める回数」:44回
Renard
1943.4.13*サンテックスアメリカを出発。北アフリカへ。
 * ステイシー・シフによる。ポール・ウエブスターの説では4月10日。
1943.04.??
仏語版初版
Reynal & Hitchcock Inc.(New York), Le Petit Prince 出版。
カナダでは Beauchemin 社と共同出版の形で発売。
「入り陽を眺める回数」:44回
Renard
1944.7.31サンテックス死亡。
1944.??.??英国版初版。William Heinemann Ltd.(London), The Little Prince 出版。
挿絵は「Reynal & Hitchcock 系」。ただし、「王子の肖像」のガウンの色は紺色(後期には緑色に戻る)。白シャツのハイカラーは肌色に塗られた(つまり、首は裸になった)。
「入り陽を眺める回数」:44回
Renard
Arbonés
1945.11.30 Gallimard 社(Paris), Le Petit Prince 1945年版出版
「入り陽を眺める回数」:44回。挿絵は雑な「ガリマール系」。「王子の肖像」のガウンの色は紺色。
Renard
Arbonés
Pätel: 71
1946.??.?? Gallimard 社(Paris), Le Petit Prince 1946年版出版(1946年版の実在には疑義あり。実際は1947年に発行したペーパーバック版である可能性。)
「入り陽を眺める回数」:43回。挿絵は雑な「ガリマール系」。「王子の肖像」のガウンの色は紺色。
Renard
1947..ポーランド語訳 初版 Spóldzielnia Wydawnicza Plomienie 社出版
Arbonés
Pätel:41
1947.7/8(?).裁判所裁定。Reynal & Hitchcock 社と Gallimard 社との著作権問題決着。⇒各国出版社、翻訳出版権獲得に動き出す。
これ以降アメリカを除く各国版挿絵は「ガリマール系」に。
1948.Curtice Hitchcock 死去。
Eugene Reynal、Reynal & Hitchcock 社と同社出版物の版権を Harcourt Brace & Company Inc.(New York) に売却。
1949.イタリア語版初版。Valemtino Bompiani 社、Il Piccolo Principe 出版。
挿絵;R & H 系(カラー挿絵は11枚のみ。バラ直立。望遠鏡に「星」なし),本文;Gallimard 系(入り日を眺める回数43回。小惑星3251)。
Renard
Arbonés
Blanco
1950. .ドイツ語版初版。Karl Rauch Verlag 社、Der Kleine Prinz 出版。
挿絵;Gallimard 系。望遠鏡に「星」あり
Renard
Blanco
1950..ドイツ語訳(スイス)初版Arbonés
Blanco
1950..デンマーク語訳 初版
Jespersen og Pios Forlag 社出版
Arbonés
Pätel
1951.9.20スペイン語版初版。アルゼンチン Emecé Editores 社(Buenos Aires) El Principito 出版。
挿絵は Reynal & Hitchicock フランス語版系。にもかかわらず、どうしたことか「入り陽を眺める回数」:43回
Renard
Pätel
1951. .オランダ語版初版 Ad. Donker 社、De Petit Prince 出版。
挿絵;Gallimard 系。
Arbonés
Pätel:6
? 1951. .フィンランド語訳(フィンランド)初版? Werner Söderström Osakeyhtiö 社
1952. .スエーデン語訳 Rabén & Sjögren 社Arbonés
1952. .ポルトガル語訳(ブラジル)初版 Agir Editora 社
ヘブライ語訳(イスラエル) Am Oved Publishers Ltd.
 
1953.3.15
日本語版初版
岩波書店「星の王子さま」少年文庫53版出版。
「入り陽を眺める回数」:43回
挿絵;Gallimard 系。
Renard
1953?.Harcourt Brace & Company Inc.、The Little Prince および Le Petit Prince 出版。ジャケットの背には Reynal & Hitchcock の名前。版権は『Reynal & Hitchcock, 1943』と明記。
挿絵は「Reynal & Hitchcock 系」,「入り陽を眺める回数」:44回。
Renard
Pätel:168
1953. .トルコ語訳(トルコ)初版 Sander Yayinlari 社Pätel:1,2
Arbonés
1956.10.15Le Club de Meilleur Livre (Paris) “Le Petit Prince”出版。底本は Gallimard 版。
「入り陽を眺める回数」:44回。挿絵;Gallimard 系。
Renard
1956..スペイン語訳(メキシコ)初版。Editorial Diana S. A, 社 cf. Renard
cf. Arbonés
1957..アフリカーン語訳(南アフリカ)初版?, Balkema - Kaapstad 社Arbonés
Pätel:2
1957..ハンガリー語訳(ハンガリー)初版 Magvetö Könyvkiadó 社出版Renard
Arbonés
Pätel:6
1957..現代ギリシャ語(民衆口語)訳 Arbonés
? 1957..Katharevousa(カサレヴサ:公用ギリシャ語)訳  
? 1957..グルジア語訳 【cf, 1962, 1991】Arbonés
1958. . Tamachek 語訳 初版出版。参照:復刻版 Arbonés
1958. . デンマーク 語訳 Asta Hoff-Jørgensen 社 Pätel:1
1958..マケドニア語訳(マケドニア)初版Arbonés
1958..スロヴェニア語訳Arbonés
1958..フランス語訳(ソヴィエト連邦)Pätel:54
1959. .チェコ語訳(チェコスロバキア)初版【旧社会主義国時代。分離独立後のチェコ語初版は1998年】
Státní Nakladatelství Detské Knihy (SNDK)社 出版。
挿絵は独自デザイン。
Arbonés
Pätel:9
1959. .カタロニア語訳(スペインの地方方言) Estera 社 Renard
Arbonés
Pätel:19
1959. .ルーマニア語訳(ルーマニア)初版 Blanco
1959..スロヴァキア語訳(チェコスロバキア) Mladé letá 社Pätel
1959..リトアニア語訳(リトアニア)初版 Leidykla Dziugas 社Arbonés
1960.5.20エストニア語版 初版。TIRITAMM 社(Talinn, Estonia)Väike Prints 出版。
挿絵は Gallimard 系の線画
Renard
Blanco
Volz
Arbonés
1960..アムハラ語訳(エチオピア)初版 Sara Yemane Habte 社Arbonés
1961?.Harcourt Brace & World Inc.、The Little Prince および Le Petit Prince 出版。改訂版。
挿絵は「Reynal & Hitchcock 系」,「入り陽を眺める回数」:44回。
Renard
1961. .ラテン語訳(フランス)初版Renard
Arbonés
Pätel:1
Blanco
1961. .エスペラント語訳(フランス)Arbonés
Pätel:1
? 1961. .アイスランド語訳(アイスランド)初版Arbonés
1962.グルジア初版Arbonés
Volz
Pätel:2 (also cf. 7)
1962.ルーマニア【cf.1959】Arbonés
Pätel:9
1962.ブルガリア語訳(ブルガリア)Arbonés
1962.ノルウェー語(ノルウェー)初版Pätel:3
1962.ポルトガル語訳(ポルトガル)Blanco
Arbonés
1962.11.27岩波書店「星の王子さま」4色刷り版出版。「入り陽を眺める回数」:43回
挿絵;Gallimard 系。「王子の肖像」のガウンの色は紺色。「入り陽眺める王子」彩色
Renard
1963.4.1ロシア語訳(ソビエト連邦)初版 Molodaya Gvadiya 社出版Renard
Pätel:23
Volz
Arbonés
1963. . ウズベク語訳(ウズベキスタン)Arbonés
1963. . アラビア語訳(レバノン)Arbonés
? 1963. . カザフ語訳(カザフスタン)【cf. 1967】Arbonés
1964. .ラトビア語訳(ラトビア)初版【旧ソ連邦時代】
LIESMA Publishers 社出版
1964. . スペイン語訳(スペイン)初版?Arbonés
1964. . スロヴェニア語訳(スロヴェニア)初版?【cf.1958】Arbonés
? 1964. . フランス語 イタリア 初版?
フランス語 オランダ 初版?
フランス語 ルーマニア初版?
 
1965. .セルビア語訳(セルビア)初版Pätel:1
Arbonés
1965. .アルバニア語訳(ユーゴスラビア)初版Volz
Pätel:4
1966. .アルメニア語訳(アルメニア)初版Arbonés
1966. .ベトナム語訳(ベトナム/USA ?)初版?Pätel:4
Blanco
1966. .ラトビア語訳(ラトビア)初版?【cf. 1964】Arbonés
Pätel:4
Volz
1966. .シンハラ語訳(スリ・ランカ)初版? Gunasena 社出版。Arbonés
Pätel:4
1967. .カザフ語訳(カザフ)初版?【cf. 1963】Volz
1968. . キューバ初版(スペイン語)初版 。Luis Fernandez G. 社出版 Renard
1968. . キルギス語訳(キルギスタン)初版Arbonés
? 1968. .アゼルバイジャン語訳(アゼルバイジャン)初版?Arbonés
? 1968. .ペルシャ語訳(イラン)初版?Arbonés
? 1968. .スペイン語訳(コロンビア)初版?Arbonés
1969. .ベラルーシ語訳(ベラルーシ)初版?Arbonés
Blanco
Volz
1969. .タガログ語訳(フィリピン)初版?Arbonés
? 1970. .ベンガル語訳(バングラデシュ)初版?Arbonés
1972. .バスク語訳(スペイン)初版?Pätel:2
Blanco
Arbonés
1972. .蒙古語訳(モンゴル)初版Arbonés
1972. .ガルシア語訳(スペイン)初版?Blanco
Arbonés
? 1972. .Oriya 語訳(インド)初版?Arbonés
1973. .クロアチア語訳(クロアチア)初版Arbonés
1974. .アムハラ語訳(エチオピア)初版? 【cf. 1960, 1966】Pätel:2
Blanco
Arbonés
Volz
1974. .ブレトン語訳(フランス)初版Arbonés
Blanco
1974. .ルーマニア語訳(モルドヴァ)初版?Renard
Arbonés
Pätel:2
Volz
? 1974. .中国語訳(台湾)初版?Arbonés
1975. .ゲール語訳(アイルランド)初版?Pätel
? 1975. .ウエールズ語訳(ドイツ)初版Arbonés
1976. .ウクライナ語訳(ウクライナ)初版Renard
Arbonés
1976. .トルクメン語訳(トルクメン)初版?Arbonés
Blanco
1977. .ロマンス語(Surmiran)(スイス)訳初版 【cf. 1953】Pätel:2
Arbonés
Blanco
Volz
≤ 1977. .タイ語訳(タイ)初版?Renard
1978. .タタール語訳(タタール)初版?Arbonés
Volz
1979. .ロマンス語(Vallader)(スイス)訳初版 【cf. 1953】Pätel:1
Blanco
1979. .インドネシア語訳(インドネシア)初版?Pätel:3
Arbonés
1980. .Farose 語訳(デンマーク)初版?Blanco
Arbonés
1981. .タミール語訳(インド)初版Arbonés
1981. .カンナダ語訳(インド)初版Arbonés
Pätel:1,3
Volz
1981. .スペイン語訳(チリ)初版Pätel:191
1981. .Sami North語訳(フィンランド)初版Arbonés
Volz
1982. .Papiamento 語訳(キュラソー)初版Arbonés
Pätel:1
Blanco
Volz
1982. .マルタ語訳(マルタ)初版Arbonés
Pätel:1
Blanco
Volz
1983. .アストリア語訳(スペイン)初版Arbonés
1984. .パンジャブ語訳(インド)初版?Arbonés
Pätel:1
Blanco
1984. .アブハズ語訳(グルジア?)初版Blanco
Arbonés
1985. .クレオール(セイシェル)語訳(セイシェル)初版Arbonés
Pätel:1
Volz
1985. .スペイン語訳(ペルー)初版?Pätel:68
1986. .ウズベク語訳(ウズベキスタン)Blanco
Volz
1990. .スペイン語訳(ヴェネズェラ)初版(?)
Renard
1987. .アラビア語訳(モロッコ)初版Pätel:10
1987. .ロマンス(Surselvan)語訳(スイス)初版Pätel:1
Blanco
1988. .マラーティー語訳(インド)初版Arbonés
Pätel:1
1989.2-3.ウドムルト語訳(ロシア)【新聞に連載】Pätel
1989. .Quechua North 語訳(エクアドル)初版?【cf. 1987】Blanco
Volz
1989. .バンバラ語訳(マリ)初版Arbonés
1989. .エスペラント語訳(カナダ)初版?Blanco
Volz
1990. .スペイン語訳(ウルグァイ)初版(?)
Editorial Colocheuquw Ltda. Urquiza 社出版

スペイン語訳(ウルグァイ)初版(?)
新聞連載(?)
Renard
Blanco

Blanco
1990. .テルグ語訳(インド)初版Arbonés
Blanco
Volz
1990. .コルシカ語訳(フランス)初版Arbonés
Blanco
Volz
? 1990. .ソラニ(クルド)語訳(イラン)初版?【cf. 2005】Arbonés
? 1990. .ウルドゥー語訳(パキスタン)初版?Patoch
? 1990. .タイ語訳(タイ)初版?【cf. 1977】Arbonés
1992. .フリウリ語訳(イタリア)初版Blanco
Volz
1993. .Ladin Badia Valley 語訳(イタリア)初版Arbonés
Volz
1993. .Ladin Gherdëina 語訳(イタリア)初版Arbonés
Volz
Blanco
1994. .ロマニ語訳(ハンガリー)初版Renard
Arbonés
Blanco
Volz
1994. .ラングドック語訳(フランス)初版Arbonés
Blanco
Volz
1994. .カバラジア語訳(ロシア)初版Arbonés
Blanco
Volz
1994. .ルクセンブルグ語訳(ルクセンブルグ)初版Volz
1995. .コンカニ語訳(インド)初版Arbonés
Blanco
Volz
1995. .ヒンドゥー語訳(インド)初版Arbonés
Volz
1995. .ベンガル語訳(インド)初版Volz
1995. .クルド語訳(スエーデン)初版Arbonés
Pätel:1
Blanco
Volz
1995. .Alur 語(アフリカ, コンゴの言語)訳 初版(ドイツで出版)Arbonés
Volz
1995. .アルザス語訳(フランス)初版Arbonés
Volz
1995. .ガスコン語訳(フランス)初版Arbonés
Blanco
Volz
1995. .プロバンス語訳(フランス)初版Arbonés
Blanco
Volz
? 1995. .ボスニア語訳(ボスニア)初版Arbonés
1996. .オランダ語訳(オランダ)初版 【Limburgs North, Limburgs South】Arbonés
Arbonés
Volz
1996. .ビルマ語訳(ミャンマー)初版?
Blanco
Volz
1997. .クロアチア語方言訳(オーストリア)初版Renard
1997. .ゲール語訳(北アイルランド)初版。【cf. 1975】Arbonés
Volz
Blanco
1997. .サルディニア語訳(イタリア)初版Arbonés
Blanco
Volz
1997. .マダガスカル語訳(マダガスカル)初版Arbonés
Pätel:1
Volz
1997. .ネパール語訳(ネパール)初版 Pätel:1
1997. .タジク語訳(タジキスタン)初版Blanco
Volz
? 1997. .ミラノ語訳(イタリア)初版 
1998. .フリージア語訳(オランダ)初版Arbonés
Volz
Blanco
1998. .フランコニア語訳(ドイツ)初版Arbonés
Volz
1998. .ヘッセン語訳(ドイツ)初版Arbonés
Volz
Blanco
1998. .Palatinian 語訳(ドイツ)初版Arbonés
Volz
Blanco
レイナル・ヒチコック系への回帰
1999.01.25 Gallimard 社(Paris), フォリオ叢書 Le Petit Prince (Collection Folio 3200, ISBN 2 07 040850 7)新版出版
「入り陽を眺める回数」⇒ 44回。小惑星「3251」⇒ 小惑星「325」。
挿絵;Reynal & Hitchcock 系を元にしたコッペパン系
1999. .クレオール(レユニオン島)語訳(レユニオン)初版
1999.05.?? Gallimard 社(Paris), Le Petit Prince (ISBN 2 07 075589 4, ペーパーバック)新版出版
「入り陽を眺める回数」:44回。挿絵;コッペパン系
2000.3.10岩波書店“オリジナル版”「星の王子さま」出版。4色刷り。
 形の上では Collection Folio 3200 の日本語訳。すなわち、「入り陽を眺める回数」:44回(「入り陽眺める王子」は単色。),挿絵;コッペパン系。【翻訳者は既に死亡しているので、本文は「入り陽を眺める回数」「小惑星3251」の手直しのみ。】
2000.11.15岩波書店“愛蔵版”「星の王子さま」出版。4色刷り。挿絵;コッペパン系
? 2000. .客家語訳(台湾)初版
? 2001. .マラヤラム語訳(インド)初版
? 2002. .クメール語訳(カンボディア)初版
2003. .バンバラ語(マリ共和国)初版
2005.08.グァラニ語訳(パラグァイ)初版
Espectrograf 社出版
2006.1.ズールー語訳(南アフリカ)初版
STE Publishers 社出版
点字本・大活字本
1968
1998.04.24
点字版(日本語):星の王子さまRenard
1978.05.09大活字版(日本語):星の王子さまRenard
?England, Braille(English)Blanco
?France, Braille(French)Blanco
?Germany, Braille(German):Der kleine PrinzBlanco
Volz
?Netherlands, Braille(Dtuch)Blanco
?Potugal, Braille(Portuguese):O Principezinho;Volz
Blanco
?Spain, Braille(Aragonese)Blanco
?Spain, Braille(Catalonian)Blanco
?Spain, Braille(Galician)Blanco
?Spain, Braille(Spanish):El Petit PríncepVolz
?Spain, Braille(Spanish):El PrincipitoVolz
Fragomeni : 191
Blanco
?Spain, Braille(Spanish):O PrenzipetVolz
?Italy, Braille(Italian):Il Piccolo Principe Fragomeni : 44
2004Turky, Braille(Turkish):Küçük PrensBlanco
Volz(2種類)


「初版」について

 ここで「初版本」として取り上げてあるのは、原則として「その国ではじめて出版された『その国の言語』の“Le petit Prince”」です。それ以外にも、取り上げるに相当する意味があると判断されたもの(たとえば、教育用・勉学用のフランス語・ラテン語・エスペラント語版であるとか、非公用語版・少数民族言語版・点字版、その他です。)
 困難な問題も伴います。下に述べる「初版」の定義もその一つですが、「発行年月日」が定めがたいもの(記載されていなかったり、記載された発行年月日に疑義があったりする場合。ガリマール社初版は後者に当たります)が多いのです。海賊版が先行する例は少なくないのですが、その殆どは「発行年月日」が不明です。アメリカ合衆国のように、印刷年月日を詳らかにしないのが当たり前の国もあります。点字本の殆どは、発行年月日が判明しません。
 戦乱や技術的な理由から、外国で印刷・出版されることもあります。それが明らかな場合は、「印刷された国」ではなく、発注または配布された国の出版物として扱いました。(たとえば、フランス外務省が発注し、パリで印刷した「タマシェク語版」は、当時フランス領であったアルジェリアの政治的対策の一環として、アルジェリア内で配布するために企画された出版ですから、「アルジェリアの出版物」として扱っています。)
 その反面、最近になって、各国少数民族言語版が、商業的企画として(ドイツ・イタリア・その他の国の出版社から)出版される例が雨後の筍のごとく出現しています。高値で販売して利益を確保するために、予約制の限定販売とする例も少なからずあります。このようなシリーズものは、その言語を使用する当該国の出版物からは外してあります。

 「初版」というのは、それぞれの出版社の、それぞれの出版物について存在します。更にいうならば、ひとつの出版社が、ある作品を異なった判形で出版すれば、それぞれについて「初版」が存在し得ます。実例で説明しましょう。「星の王子さま」日本最初の出版物は、いうまでもなく岩波書店から発行されました。2005年に同書店の独占的出版権が消滅したため、各社からこぞって Le Petit Prince の新訳が出版されました。当然、各社版の「初版」や「改訂版」が出現します。そして、岩波書店の「星の王子さま」初版は、1953年に発行された「少年文庫53」ばかりではありません。1962年に発行された「岩波の愛蔵版 1」や2000年に出版された「オリジナル版」も、それぞれの年に「初版」が出版されました。

 世界で指折りのコレクター達と情報を交換し合い、協力を求めての企画ですから、これ以上望み得ない結論ではあるのですが、完全ではあり得ません。以上のような諸事情が、外国の古い出版物の初版年月日を特定するに際して、障碍となることがあります。とりわけ、海賊版や非売品の存在は、解決策がありません。上の表に記載された年月日も、新しい知見によって訂正するものが出てくるものと思われます。もちろん、新しい発見があり次第、追記・訂正をする予定です。“現時点で知られる限り”というただし書き付きとご理解下さい。

hair line

トップページに戻る
総目次に戻る

ホーム