☆ 表 紙 色 ☆
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モニタ上で表紙の色を見て戴くのは不可能であるとの結論に達しました。色空間が異なるのですから、印刷色を RGB で表現すること自体に無理があることはもちろんですが、それ以上に、システム・ブラウザ・モニタに対する依存性が強すぎて、「似た色」すら保証できないことがはっきりしたのです。γ値は統一されていませんし、特に、ラティチュードが狭い液晶モニタでは(機器そのものの宿命的な性能として)、白飛び・色転び・黒潰れはあたりまえなのです。 出版されてから数十年を経た書物、それも空気や光線に曝されることが多い表紙のことですから、変色・褪色は避けられません。コレクションの中から保存状態が良かったと思われる標品を選び(必要ならば表紙裏のエンドペーパーの一部を剥がして、光や空気への暴露が少なかったと判断される部分の色と)、カラーカード類の色とを、直射を避けた太陽光の下で、カードの断端を表紙に重ね合わせて比較し、最も近いものを選びました。
![]() 英語版5刷ののどを切り裂いて本体を除き、FEP の一部を剥がした。 (この例では、表紙の大部分がベージュ色に変色していた。) 【多くの成書を参照しましたが、主に参考にしたのは、“カラーチャート2800(視覚デザイン研究所 編。色標本数:2,800)”、“The Color(河出書房新社。色標本数:232)”、“定本 和の色辞典(視覚デザイン研究所。色標本数:1,052)”の3書、および、JIS 準拠のカラーカードセット(数種)です。数字だけではどのような色なのか判りませんから色名を付加しましたが、CMYK 値の色名そのものではなく、「その範疇に入る」近い色を参考までに示すに過ぎませんし、和名と欧文名も一致するものではありません(色彩和名をご存じない方が多くなってきましたので、欧文名も併記してあります)。】 |
| 色指数の選択に際しては、晴天の日中に、太陽の散乱光を光源として、色見本と表紙とを重ね合わせて両眼視で(私の場合、右眼と左眼で色が微妙に異なります)比較しました。日を置いて同じ行為を繰り返し、原則として、3回(すなわち3日)連続して同じ色を選んだ場合に確定としましたが、(特に茶系統は)「連続3回」の達成が非常に困難なものが続出しました。このような場合、色見本同士を比較して、「非常に類似しており、許容範囲内と判断せざるを得ない」(当然、色名は同じ)ときには、選択回数が多い方の指数を記載しました。指数としては随分異なった値(従って、インクの配合比は随分異なる)を示していても、肉眼的な色の「見え方」は判別不能な場合が少なくないことを知っておいて戴きたいと存じます。【印刷時の「見え」は同じでも、その後の変色は全く異なったものになる筈です。】 |
| レイナル・ヒチコック社版(単独出版) | ||||
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| 推定出版年 | 英語版/フランス語版 刷 | 色 | 備 考 | |
| 背・表紙地色 (C, M, Y, K) | 背・表紙の文字と線画 (C, M, Y, K) | |||
| 1943.4.6 | 英語版 第1刷 | 緋褪色 ひさめいろ peach 0,50,50,10 | 赤褐色 せきかっしょく reddish brown 0, 100, 100, 60 | n = 8 |
| 常盤色 ときわいろ deep/dark yellow green 62, 0, 100, 40 | 黒 Black | n = 3 | ||
| 1943.4. | フランス語版 第1刷 | 緋褪色 ひさめいろ peach 0,50,50,10 | 赤褐色 せきかっしょく reddish brown 0, 100, 100, 60 | n = 6 |
| 勿忘草色 わすれなぐさいろ light sky blue 40, 7, 0, 10 | 緋色 ひいろ carmine 0, 100, 100, 20 | n = 1(+1) | ||
| 1943. | 英語版 第2刷 | 常盤色 ときわいろ deep/dark yellow green 62, 0, 100, 40 | 黒 Black | n = 3(+2) |
| 緋褪色 ひさめいろ peach 0,50,50,10 | 赤褐色 せきかっしょく reddish brown 0, 100, 100, 60 | n = 1(+2) | ||
| 下欄の「蒼みを帯びた灰色」と同じと思われる(変色のため正確には測定不能) | 納戸色 なんどいろ? | n = 1 | ||
| 1943. | 英語版 第3刷 | 蒼みを帯びた灰色 pale powder blue 5, 0, 3, 5 | 納戸色 なんどいろ prussian blue 80, 30, 0, 50 | n = 6(+1) うち1冊に1943年12月25日の書き込み。 |
| 常盤色 ときわいろ deep/dark yellow green 62, 0, 100, 40 | 黒 Black | n = 2(+3) | ||
| 深川御納戸 ふかがわおなんど teal green/neptune 50, 0, 31, 50 | 黒 Black | n = 1(+1) | ||
| ? | フランス語版 第2刷 | 勿忘草色 わすれなぐさいろ light sky blue 40, 7, 0, 10 | 緋色 ひいろ carmine 0, 100, 100, 20 | n = 3(+1) |
| ? | 英語版 第4刷 | 若菜色 わかないろ chatreuse green 23, 0, 60, 0 | 黒 Black | n = 3 |
| 常盤色 ときわいろ deep/dark yellow green 62, 0, 100, 40 | 黒 Black | n = 1(+1) | ||
| 深川御納戸 ふかがわおなんど teal green/neptune 50, 0, 31, 50 | 黒 Black | n = 1 | ||
| 1944(?) | フランス語版 第3刷 | 雪白 せっぱく very light baby blue 10, 2, 0, 5 | 緋色 ひいろ carmine 0, 100, 100, 20 | n = 2(+1) 1944の書き込み1例 |
| 露草色 つゆくさいろ sailor blue 70, 27, 0, 5 | 銀朱 ぎんしゅ carmine 0, 85, 100, 20 | n = 1 | ||
| 1943(?) (1945?) | フランス語版 第4刷 | 豆青 とうせい smoky leaf 20, 0, 12, 10 | 緋色 ひいろ carmine 0, 100, 100, 20 | n = 3(+1) FEP に“London 1943(1945?)”の記入1例 |
| ≤ 1946? | 英語版 第5刷 | 若菜色 わかないろ chatreuse green 23, 0, 60, 0 | 黒 Black | 柔らかな触感 soft surface feeling うち2冊には、1946 年クリスマスと 1947年11月の書き込み。 n = 7 |
| 硫黄色 いおういろ green froth 5, 0, 30, 50 | 黒 Black | 硬く滑らかな触感 crisp surface feeling n = 1 | ||
| ≤ 1947? | フランス語版 第5刷 | 新橋色 しんばしいろ mint blue 80, 11, 0,10 | 緋色 ひいろ carmine 0, 100, 100, 20 | n = 4(+2) 1冊に le 12 juin 1947 の書き込み。 |
| 露草色 つゆくさいろ ∼ 天色 てんしょく azure blue 70, 0, 0, 5 | 緋色 ひいろ carmine 0, 100, 100, 20 | n = 2 | ||
| ≤ 1947? | フランス語版 第6刷 | 縹色 はなだいろ saxe blue 70, 12, 0, 30 | 緋色 ひいろ carmine 0, 95, 95, 0 | n = 4 【“空色”が“縹色”に変色した可能性は捨てきれない。】 うち1冊に 1947年5月の書き込み。 |
| 空色 そらいろ azure blue 70, 27, 0, 0 | 緋色 ひいろ carmine 0, 90, 79, 10 | n = 1(+1) | ||
| ? | フランス語版 第7刷 | 麹色 こうじいろ pale apricot 0, 13, 30, 0 | 濃茶色 こいちゃいろ maroon 0, 50, 25, 60 弁柄色 べんがらいろ burnt sienna 0, 90, 0, 70 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture n = 3 【2種の文字色は、変色なのか、もともと2種類あったのかは明らかでない。】 |
| ? | 英語版 第6刷 | 密陀僧 みつだそう pale apricot 0, 10, 40, 0 | 濃茶色 こいちゃいろ maroon 0, 50, 25, 60 弁柄色 べんがらいろ burnt sienna 0, 90, 0, 70 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture n = 3 【2種の文字色は、変色なのか、もともと2種類あったのかは明らかでない。】 |
| 裁判裁定(1948) | ||||
| レイナル・ヒチコック社(1948 HB 社に吸収合併) | ||||
| 推定出版年 | 英語版/フランス語版 刷 | 色 | 備 考 | |
| 背・表紙地色 (C, M, Y, K) | 背・表紙の文字と線画 (C, M, Y, K) | |||
| ≤ 1951? | 英語版 無番 | 密陀僧 みつだそう pale apricot 0, 10, 40, 0 | 濃茶色 こいちゃいろ maroon 0, 50, 25, 60 弁柄色 べんがらいろ burnt sienna 0, 90, 0, 70 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture うち4冊には1951, 1952, 1954, 1964 年の記入がある。 n = 8 【2種の文字色は、変色なのか、もともと2種類あったのかは明らかでない。】 |
| ? | フランス語版 無番 | 密陀僧 みつだそう pale apricot 0, 10, 40, 0 | 濃茶色 こいちゃいろ maroon 0, 50, 25, 60 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture n = 2 |
| ハーコート・ブレイス社/レイナル・ヒチコック社版 挿絵は R & H 系のまま、配置を変更・一部左右反転。 背の下端と版権取得者名だけに Reynal & Hitchcock の社名。 | ||||
| 推定出版年 | 英語版/フランス語版 刷 | 色 | 備 考 | |
| 背・表紙地色 (C, M, Y, K) | 背・表紙の文字と線画 (C, M, Y, K) | |||
| 1953(?) | 英語版 無番 | 茅色 かやいろ cork 0, 21, 50, 40 | 焦色 こがれいろ maroon 0, 80, 40, 80 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture 定価 $3.95 を黒い長方形で塗り潰して $3.75 に訂正 1953年の書き込み。 n = 1 |
| 1953(?) | 英語版 無番 | 茅色 かやいろ cork 0, 21, 50, 40 | 焦色 こがれいろ maroon 0, 80, 40, 80 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture n = 1 |
| ? | フランス語版 無番 | 密陀僧 みつだそう pale apricot 0, 10, 40, 0 | 弁柄色 べんがらいろ burnt sienna 0, 90, 0, 70 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture 1958年25歳の誕生日プレゼントの書き込み n = 1 |
| ? | フランス語版 無番 | 密陀僧 みつだそう pale apricot 0, 10, 40, 0 | 弁柄色 べんがらいろ burnt sienna 0, 90, 0, 70 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture n = 1 |
| 1956 | 英語版 K•7•56 | 枯野 かれの beige 0, 13, 30, 10 | 赤銅色 しゃくどういろ garnet 0, 100, 70, 70 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture 定価 $3.95 を黒い長方形で塗り潰して $3.75 に訂正 n = 1 |
| 密陀僧 みつだそう pale apricot 0, 10, 40, 0 | 栗色 くりいろ dark maroon 0, 50, 50, 90 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture 定価 $3.75 n = 1 | ||
| 1957 | 英語版 L•8•57 | 密陀僧 みつだそう pale apricot 0, 10, 40, 0 | 栗色 くりいろ dark maroon 0, 50, 50, 90 | 麻布様の比較的粗い布目(樹脂被覆感) coarse texture n = 3 |
| 1957 | フランス語版 E•8•57 | 尾花色 おばないろ beige 0, 5, 20, 5 | 濃茶色 こいちゃいろ maroon 0, 50, 25, 60 | 布目は密で生成りの触感 fine texture n = 3 |
| 1958? | フランス語版 無番 | 尾花色 おばないろ beige 0, 5, 20, 5 | 濃茶色 こいちゃいろ maroon 0, 50, 25, 60 | 布目は密で生成りの触感 fine texture ゴム印枠内に9/29/61の書き込み n = 1 |
| 1959 | 英語版 M•2•59 | 麹色 こうじいろ/ 砥の粉色 とのこいろ almond 0, 17, 40, 5 | 栗色 くりいろ dark maroon 0, 50, 50, 90 | 細かな布目(生成りの触感) fine texture 1959年, 1960年の書き込み n = 4(+1) |
| 1960? | 英語版 無番 | 麹色 こうじいろ/ 砥の粉色 とのこいろ almond 0, 17, 40, 5 | 栗色 くりいろ dark maroon 0, 50, 50, 90 | 細かな布目(生成りの触感) fine texture 1961年7月11日, 1961年クリスマス(2冊)の書き込み n = 3 |
| 1960年 ハーコート・ブレイス社 社名変更 | ||||
| ハーコート・ブレイス社 改訂版?(1961) | ||||
| 推定出版年 | 英語版/フランス語版 刷 | 色 | 備 考 | |
| 背・表紙地色 (C, M, Y, K) | 背・表紙の文字と線画 (C, M, Y, K) | |||
| 1962? | フランス語版 無番 | |||
| ? | 英語版 無番 | |||
| ? | フランス語版 無番 | |||
| 1963? | 英語版 無番 | |||
| 1965 | 英語版 無番 | |||
| 1968 | 英語版 W•9•68 | |||
| 1969 | フランス語版 K•11•69 | |||
| 1969年 ISBN-10 仕様決定・供用開始(2006年12月31日まで) | ||||
| ハーコート・ブレイス社 ISBN 記載開始 | ||||
| 推定出版年 | 英語版/フランス語版 刷 | 色 | 備 考 | |
| 背・表紙地色 (C, M, Y, K) | 背・表紙の文字と線画 (C, M, Y, K) | |||
| 1970 | 英語版 Y•2•70 | |||
| 1970 | 英語版 Z•9•70 | |||
| 1970 | 英語版 Z•9•70(AA) | |||
| 1971以降 | 英語版 DD 〜 LL | - | ||
| 1971以降 | フランス語版 MNOPQRST | |||
| 1982 | 英語版 OO | |||
| ハーコート・ブレイス社 社名変更(1970年) 表紙デザイン刷新(挿絵は R & H 系のまま) | ||||
| 推定出版年 | 英語版/フランス語版 刷 | 色 | 備 考 | |
| 背・表紙地色 (C, M, Y, K) | 背・表紙の文字と線画 (C, M, Y, K) | |||
| 1987(?) | 英語版 NN OO PP QQ RR | |||
| ? | 英語版 TT UU VV | |||
| ハーコート・ブレイス社 General Cinema Corporation 社に買収される(1991) | ||||
| 出版部門 社名変更(Harcourt Brace & Company, 1993) 改訂新版・挿絵はガリマール系に変更 | ||||
| 推定出版年 | 英語版/フランス語版 刷 | 色 | 備 考 | |
| 背・表紙地色 (C, M, Y, K) | 背・表紙の文字と線画 (C, M, Y, K) | |||
| 1990年代? | フランス語版 WYZX | |||
| ? | 英語版 UU VV WW XX | |||
| ? | 英語版 BBB CCC | |||
| ? | 英語版 AAA BBB CCC | |||
| ? | 英語版 FFF HHH III GGG EEE | |||
| 出版部門 社名変更(Harcourt, Inc., 1999) 改訂版(Richard Howard 新訳,Hong Kong で印刷) 挿絵は R&H 系に戻る | ||||
| 推定出版年 | 英語版/フランス語版 刷 | 色 | 備 考 | |
| 背・表紙地色 (C, M, Y, K) | 背・表紙の文字と線画 (C, M, Y, K) | |||
| 2000 | 初版 (= A C E G H F D B) | |||
| 2007年1月1日 ISBN-13 供用開始 | ||||
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出版年は、書込みや出版社記載の暗号から推定したものですから、確定的なものではありません。 本の価格や出版社の所在地はダストジャケットの折り返し部分に印刷されています。ジャケットが失われていれば所在地は確認できません。また、価格部分だけが切り取られているジャケットも多いのです。上の表は、出版年の推定ができ、かつ、ジャケットが残っているものの中から、節目の前後に当たる物だけを選び出したものです。所在地が不明でも、重要な年のものは載録しました。 1947年出版と思われる、刷番号なし(8刷に相当?)のフランス語版の出版社所在地が、時代変遷と矛盾しています。6刷と7刷の間にこの無番版が出版されたと考えれば矛盾は解消されますが、それよりも、本体とジャケットが別物であると考えた方が無理がありません。ジャケットがすり変ったり、別のジャケットを着せられたりすることは珍しいことではないのです。出来る限り多くの本を集めないと、この種の議論は思わぬ落とし穴にはまり込んでしまいます。 |
| レイナル・ヒチコック社は |
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